福岡県で、チャイルドシートを使わず、シートベルトを着けていた7歳と5歳の姉妹が死亡した痛ましい事故がありました。
チャイルドシートは、2000年6月の道路交通法改正で『6歳未満は着用義務』と定められています。
つまり、6歳になったらチャイルドシートに座らずとも、シートベルトを着用していれば法律違反とはなりません。
ですが、このような痛ましい事故が後を絶たないのは何故でしょうか。
シートベルトは身長150㎝以上での着用を想定されています。
チャイルドシートの着用義務が明ける6歳の平均身長では、シートベルト着用想定身長には到底届きません。
想定身長に満たない身長でのシートベルト着用では、首(頸動脈)や腹部に強い力がかかり受傷するリスクがあります。
道路交通法では、チャイルドシートの着用は6歳未満と定められていますが、2024年8月現在、日本自動車連盟(JAF)では、『身長140㎝未満はチャイルドシートの着用を推奨』しています。
ただ先日、日本自動車連盟(JAF)は、安全性を重視し、『チャイルドシートの着用推奨基準を身長150㎝未満までに引き上げる』ことを検討していることがわかりました。
JAFは他の民間企業や団体にも、同基準を推奨するように見直しを呼びかけるとのことです。
身長150㎝というと、体格や個人差がありますが、小学6年生程度の平均身長になります。
6歳になったからチャイルドシート卒業!と思わずに、身長150㎝を超えないうちは、引き続き、チャイルドシート・ジュニアシートを着用しましょう。
キッズシートベルト、補助シートベルトなどの名称で、シートベルトにつけるアタッチメント商品も販売されていますが、偽物が多いようです。また、単なるアクセサリーである場合もあります。道路交通法に適合したものを選ぶようにしましょう。
ジュニアシートには、座面だけのタイプや背もたれ付きのハイバックタイプがありますが、安全性がより高いのはハイバックタイプです。
シートの固定方法も一考の余地があります。
チャイルドシートでも股ベルトを卒業すると、座面ごとシートベルトで固定するものがあります。
シートの固定方法がシートベルト式よりも、ISOFIX方式の方が、金具で座面をしっかり固定してくれるので、安全性としては高くなります。
今からチャイルドシートを選ぶ方は、ISOFIX方式を選ばれた方がよいでしょう。
身長150㎝未満がチャイルドシート着用推奨となるなら、成人でも身長150㎝ない方もおられますよね…
そのような方であっても、チャイルドシート・ジュニアシートを使わなくても違反ではありません。
ですが、やはり万が一があっては怖いので、私は運転する時には、座席を可能な限り前に出し、座面も一番上まで上げています。
シートベルトの上部に、高さを調整するスライドがついている車の場合は一番下げた状態で。
腰骨にしっかりかかるように座るポジション・腰ベルトのポジションにも気を付けています。
また、アクセル・ブレーキの操作に支障が出ないような、座面奥側だけが高くなっているクッション座布団などが市販されているようです。
運転する際の視界もよくなりますし、個人的にはこのクッションがとても気になっています。
知ってました? チャイルドシート、シートベルトにも正しい着用方法があるんです。
【チャイルドシート】
●股部分にバックルがある肩と腰を保持するタイプのチャイルドシートでは、肩・腕を抜かず、腹部にかからないように腰骨を通って着用する。
※子供は何気なく腕を抜いて遊んでいたりしますので、肩ベルトをしっかり着けるようにしてください
●ツルツルした生地の服を着たまま、シートベルト・チャイルドシートを着けない。
※ダウンジャケットや、ウインドブレーカーなどは脱ぐ
【シートベルト】
●一般的な三点式シートベルトでは、
運転席側の場合、右の / 助手席側の場合は左の鎖骨の中心から胸の中心を通って、腹部にかからないように腰骨を通って着用する。
●後部座席でもシートベルトの着用義務があります。
一般道・高速道路の区別はありません(2008年道路交通法改正にて。新車では後部座席でもシートベルトリマインダーの警告音が出るようになっています)
後部座席に人を乗せる場合は「シートベルトつけてね」と一声かけましょう。
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